夏目漱石北千反畑町(第6)旧居 (8 画像)
夏目漱石が熊本で過ごした最後の住居で、明治33年4月から熊本を去る33年7月までの3ヶ月住んだ後、上京し同年9月には英国留学へと旅立った。書生として同居していた行徳二郎は筆子の乳母車を押し、犬を連れて近くの藤崎八旛宮のあたりを散歩したという。2階の漱石の書斎にはいつも深夜まで灯がついていた。
家主である磯谷氏一家の努力によって漱石のいた当時の柱や欄間をはじめ、おもかげがそのまま残されている。漱石のここでの作に「鶯も柳も青き住居かな」「菜の花の隣もありて竹の垣」の句がある。
所有者の高齢化のため、維持管理が難しくなっていたことにより、2023年に熊本市が買い取り、1階を地域の交流の場に、2階を「金之助Room」として、作家が長期滞在して作品を書き上げるために貸し出すなど、漱石を感じる場として活用したいという。

・熊本県熊本市中央区北千反畑町3

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