宗延寺 (11 画像)
報新山宗延寺は日蓮宗の寺院で、本尊は十界諸尊と日蓮聖人像である。当寺は天正初年頃、相模小田原(現神奈川県)城下の郷士報新宗延が居宅を道場としたのが開創と伝えられている。
その後、1591(天正19)年、開基でもある2世日俒上人が宗風高揚のため本尊の祖師像を背負い、経巻を懐にして江戸に移り、下谷車坂(現台東区東上野)に寺地を賜わって、寺の基礎をきずいた。これより寺運の発展は著しく、本山久遠寺の直末触頭をつとめ、江戸中期には寺中に塔頭五坊をおく大寺となったといわれている。
明治維新後、火災により本堂・客殿・庫裡などを焼失し、直ちに再建されたが、大正8年区画整理のため現在地に移転してきた。
本尊の祖師像は通称「読経の祖師」と呼ばれ、江戸十祖師の一つに数えられて江戸市民に親しまれたものである。また、1684(貞享元)年若年寄稲葉正休が大老堀田正俊を刃傷した際に用いた刀(初代虎徹)が寺宝として保存されている。
墓地には正休の墓石のほか、蘭学者馬場穀里、足立渓隣などの墓がある。
なお、客殿は大正天皇の御産殿を移築したものである。

・東京都杉並区堀ノ内3-52-19
公式ホームページ

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