横井小楠旧居・四時軒 (29 画像)
幕末維新の開明思想家として知られた横井小楠の旧居。
1854(安政元)年兄時明が亡くなったために家督を継いだ小楠は翌年、城下からこの沼山津の地に移り住み、四季の眺めを楽しむというところから「四時軒」と名付けた。
小楠は、1868(明治元)年新政府に招かれ参与となり京都に向かうまで、ここで門下生の指導にあたった。その間、四度も福井藩に政治顧問として招聘されており、土佐の坂本龍馬も彼の名声を聞いてここ四時軒を三度訪れている。他にも、「五か条の御誓文」を起草した由利公正、「教育勅語」の起草に尽力した元田永孚、「大日本帝国憲法」の草案をつくった井上毅らもこの「四時軒」を訪れている。
この旧居も明治の頃に客間だけを残して焼失したものを、諸記録に基づいて残りの部分を再建し旧態に復したが、平成28年熊本地震の被害を受け全壊した。その後、文化財としての価値を損なわないよう、復旧工事を行い、2023(令和5)年に公開再開した。
「四時軒」の隣りには横井小楠記念館が建てられており、小楠に関する資料のほか、勝海舟や吉田松陰、西郷隆盛などの、小楠にゆかりのある人々の資料も展示されている。

・熊本県熊本市東区沼山津1-25-91
公式ホームページ

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