紫烟草舎(北原白秋旧宅) (7 画像)
「からたちの花」「砂山」などの作詩で親しまれている詩人・北原白秋(1885~1942)は大正5年の夏から約1年間、当時小岩にあったこの離れにおいて、すぐれた作品の創作を続けた。白秋自身、紫烟草舎と名づけたこの建物はその後、江戸川の改修工事のためにとりこわされ、解体されたままになっていた。
たまたま、本建物の所有者で市川市在住の湯浅伝え焏氏の厚意ある提供を受けた市川市は、白秋をしのぶようすとして、家の間取り、木材などすべて当時のままに、ここ里見の地に復元した。復元の地をここにもとめたのは小岩に移り住む前に白秋が真間の亀井院に住んでいたこと、小岩に移ってからも対岸の江戸川堤から眺めるこの里見の風景や万葉の昔よりゆかりの深い葛飾の野をこよなく愛していたことによる。

・千葉県市川市国府台3-9
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