松浦史料博物館 (145 画像)
松浦氏は嵯峨天皇の皇子源融(みなもとのとおる)を始祖とし、以来嵯峨源氏を名乗ってきた。室町末期に平戸の領主に松浦隆信、鎮信親子が出て、積極的に南蛮貿易を行い平戸は大いに勢力をのばし徳川時代に平戸藩を確立した。
現在博物館となっているこの地は、もと蘭英貿易時代の藩主邸「御館」跡で、石垣と階段は当時のままである。
この建物は明治26年、旧藩主詮(あきら)の住まいとして建てられた「鶴ヶ峯邸」で、ウィリアム・アダムズをはじめ各国の要人が出入りした歴史ある場所である。謁見の間「千歳閣」は現在展示場となっており平戸を知る歴史博物館として、多くの人に親しまれている。
収蔵資料は代々藩主松浦氏に受け継がれてきたものがほとんどで、武具や什器、「松浦家文書」をはじめ、国指定重要文化財1件、県指定文化財14件を含む多くの重要な資料が保存、展示されている。
庭園の奥にある茶室「閑雲亭」は「鶴ヶ峯邸」創建当時鎮信流宗家としての詮の設計により建てられたものであったが、昭和62年の台風で倒壊したものを、忠実に再建した茶室である。

・長崎県平戸市鏡川町12
公式ホームページ

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