旧小坂家住宅 (39 画像)
この住宅は、衆議院議員などを歴任した小坂順造(1881~1960)が、別邸として建てたものである。立地する国分寺崖線を上手く利用した屋敷配置により、良好な住宅空間を演出している。
主屋は外観を和風、内部は各部で趣の異なった意匠でまとめ、別邸ならではの個人の趣向をこらした住宅になっている。特に玄関部分は古民家風の意匠をとっており、大正から昭和前期にかけて流行した民家風和風住宅を意識的に取り入れている。
当時の政財界人の生活・文化意識を良く表しており、建築史、文化史を知る上で貴重な遺構である。
また、当時この辺りに多くあった別邸は、現存するものが他になく、地域史を知る上でも重要な住宅となっている。

・東京都世田谷区瀬田4-41-21
公式ホームページ

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